世の中には「多分こういうの使う人って少ないんだろうなぁ」「でもコレあるとすごく助かるんだよなぁ」みたいな、いわゆるニッチなニーズに応えるものがあったりします。

ワタシ的には、この Nikon SG-3IR 内蔵フラッシュ用赤外パネル もそういうモノのひとつ。
フラッシュを使って屋内で撮影しない人には多分無用のモノ。
20220213_115900_SG-3IR本体



概要など

そもそも何をするものか、とか、どういうことに使うものか、ですが。
ニコンの製品情報によると
内蔵フラッシュをコマンダーとして使用するときに、カメラのアクセサリーシューに装着します。
とあります。

以前購入して記事にした Neewer 750II というフラッシュもそうですが、最近のフラッシュはケーブル接続無しでスレーブ発光ができるものが多々あります。

※スレーブ発光機能:他のフラッシュの発光に合わせて発光する機能。Master に対して Slave (この言い回しがイヤならプライマリー/セカンダリーとでも呼んでください)。フラッシュに内蔵されている場合は光(赤外線)を、コマンダーユニットを使う場合は電波を利用するものが多いです。

すごく簡単に多灯撮影ができるので重宝するんですが、内蔵フラッシュをトリガー(マスター)として使う場合は必ずカメラの正面に向かって内蔵フラッシュの光が飛ぶことになります。場合によっては飛ばしたくないこともあるわけで、そういう時に活躍するのがこの SG-3IR ということになります。

使い方

文字だけ書いてても解りにくいので、取り付けて使ってみましょう。

1:カメラのホットシューに装着して、
20220213_120053_取り付け-1

2:内蔵フラッシュをポップアップさせて、
20220213_120200_取り付け-2

3:遮光板を倒すと完成。
20220213_120215_取り付け-3

使ってみる

具体的にどんな時に使うかですが、極端な例になりますがこんな場合。
20220213_123224_仕上がりイメージ
アマビエを怖く撮りたい場合(謎

早い話、正面以外の方向からの光で被写体の凹凸や質感を強調したい時ですね。こういう時はカメラの正面に飛ぶ光が邪魔になります。

ちなみにこんな感じで撮ってます。フラッシュの位置は固定です(左に写ってる箱がそう)。手前のLEDライトは今回はただの"重し"。
20220213_123018_撮影台全景


例えば、内蔵フラッシュ(TTL補正0)と同じ位置から同じ光を当てた2灯撮影だと、こうなります。
20220213_122946_IRなしTTL+0-ISO100
うん、のっぺり。凹凸感なくなりましたね。

D600の内蔵フラッシュはTTL補正ができるので、-3.0にして内蔵フラッシュの光を抑えてみました。
20220213_123432_IRなしTTL-3-ISO400
だいぶ凹凸感がでてきましたが、まだ影が薄いですね。これじゃ怖くないです(そこにこだわるのもどうかという気もしますが)。

これは極端で特殊な例ですが、正面からの光が邪魔になることって時々あるんですよね。光沢感のあるものとか反射しやすいものとか。そういう時に出番がやって来る小物です。

まとめ

恥ずかしながら、こんな便利なものが売ってるなんてついこの間まで知りませんでした。で、即ポチ。

ネット通販で買うと¥1,000~¥1,500くらいで売られてます。この値段、高いか安いかは多分人によって意見が分かれるところ。わたしは高くはないと思います。原理から考えれば自作もできるんでしょうが、手間暇と仕上がりを考えるとわたしは買っちゃう。
他のメーカーのカメラでも使えるかどうかはわかりません。Amazonのレビューでは使ってる方もいらっしゃるようですが、わたしは保証しません。

ワイヤレスコマンダーユニットが¥3,000くらいで買えますから、本格的に多灯ライティングする人はそっちのが良い気もします。このへんは考え方次第でしょうね。
人や用途によってはシンクロコードのほうが良いこともあるかもしれませんが、わたしは蹴躓きそうなので線がないほうがいいかな。


ということで、なんとなくいい買い物だったような気がしたのでした。

 
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